『汝、暗君を愛せよ』 LINEヤフー会長・川邊健太郎氏、けんすう氏ら経営者・ビジネス界も絶賛!! 書評文を公開
LINEヤフー株式会社 代表取締役会長
川邊 健太郎 氏
最強のマネジメントは、リーダーが「余計なことをしない」ことにあるといえるだろう。
現代のリーダーシップといえば、強いビジョンを掲げ、先頭に立って組織を牽引する姿を思い浮かべるだろう。しかし、本作『汝、暗君を愛せよ』の主人公グロワス十三世が提示するのは、その真逆を行く「置物としての経営」である 。
前世で中小企業の3代目社長として会社経営の難しさに直面し自死を経験した彼は、転生先の破綻寸前の王国でも「お飾り社長」という自身の宿命を自覚することから始める 。私自身の経験に照らしても、巨大組織の現場では、リーダーの不用意な一言や「良かれと思った介入」が致命的な摩擦を生むことが多々ある。グロワスが選んだ、自身の能力の限界を直視し、周囲の有能な人物に徹底的に権限を委譲する「傍観の技術」は、実は組織の生存確率を最大化させるための極めて高度な経営判断なのだ 。最強のマネジメントは、リーダーが「余計なことをしない」ことにあるといえるだろう。
「個のカリスマ」に頼る時代は終わった。彼が断行する組織改革は、属人的な意思決定をシステムへと委ねる、真に「自走する組織」への脱皮そのものである。
名君を目指すリーダーほど、組織を滅ぼす。この一見不合理な真理を、彼は身をもって証明していく。「暗君」を演じ、国家の滅亡をソフトランディングさせる彼の不格好で勇敢な姿は、変化の激しい現代を生き抜く全てのビジネスパーソンにとって、最も実践的で為になる、マネジメント・リーダーシップの教科書となるだろう 。
アル株式会社 代表取締役
けんすう(古川 健介) 氏
まさにベンチャー社長がやっているようなことで、妙なリアリティがあります。
本書は中小企業の社長が破綻寸前の国家の君主になるという設定の物語です。
しかし、 いわゆる、異世界系の作品で多くあるように「 組織マネジメントの経験と歴史の知識を駆使したからといって、全てが爽快に解決 !」となるわけではありません。むしろ、現実は厳しく、苦しい微調整を延々と強いられる展開が続きます。
主人公は現代から来ているので、絶対君主の国がどうなったかを知っています。運が良ければ天寿をまっとうできるが、子供や孫が幸せに生きられるかはだいぶ怪しく、運が悪ければクーデターで命を失います。やるなら現代的な民主主義の国の形態に近づけなくてはいけないわけですが、実際は現実の組織のバランスなども考慮に入れないといけません。中小企業の社長だった人間なので、権力があるからといって組織を無理に変えようとしたら酷い目にあう、というのは骨身に染みてわかっているわけです。
このように、未来に向けて大胆に行動をしないといけないが、組織に細やかに気を配る必要がある、といったように、まさにベンチャー社長がやっているようなことで、妙なリアリティがあります。
他の異世界漫画のように、気軽に得られる爽快感などは少ないです。ただ、 この「ねっとりとした鬱々とした」感覚こそが、リアルな組織運営の難しさを感じさせ、「めっちゃ面白かったな・・・」となりました。
正直、「なんてマニアックな作風にしたんだ」と思ったんですけど、僕みたいな人には刺さっているので、これはこれでいいのか・・・とも思いました。
あと主人公が機械式時計にハマっているという設定なのも、よくわかってるなーと思いました。
店頭キャンペーン情報
紀伊國屋書店・ブックファーストにて
「特別帯ver.」の展開が決定!
2026年4月8日(水)より、紀伊國屋書店新宿本店、ブックファースト新宿店にて、第1巻を特別帯の装いで展開いたします。 川邊氏、けんすう氏のコメントが入ったこの帯は、各店舗のビジネス書・話題書コーナーにて展開されます。 ぜひ店頭にお立ち寄りください!